9月議会報告⑤ 市民要望実現へ前進
安倍元首相の「国葬」について。
≪庄子質問≫安倍晋三元首相が、殺害されたことは許されないことであり、哀悼の意を表する。
安倍元首相の「国葬」は、「法の下での平等」を定めた憲法14条に反し、憲法19条が保障する「思想及び良心の自由」に反するものであり、法的根拠もなく、法治国家を否定するものだ。国会での承認もなく国保を投ずることも問題だ。
国葬を行うことでアベ政治を美化し礼賛し、その継承をしようという狙いがあり、旧統一協会と自民党との癒着の中心にいた安倍元総理の「国葬」は、それを免罪することになる。
こうした数々の問題のある、安倍元総理の「国葬」は中止をさせるべきではないか。「国葬」当日には、各府庁では弔旗を掲揚するとともに、葬儀中の一定時刻に黙とうすることとする、ということだ。
「国葬」の中止を求めるとともに、盛岡市及び、市教育委員会として、弔意の表明も要請も行わないよう求めるものだが、どうか。「国葬」に関するいかなる市の支出も行わないよう求めるがどうか。
≪谷藤市長≫国葬に関する法的根拠や憲法上の見解については、国民の理解が得られるような丁寧な説明が必要だ。国民に対して実施の根拠やその意義などについて説明する必要がある。
市として中止を求めることはない。弔意の表明については、政府から地方公共団体に対する弔意表明の協力要請は行わないと聞いており、現時点では市として弔意の表明は考えていない。政府から正式な通知があった時点で適切に対応を判断したい。国葬に関する市の支出も正式な通知があった時点で適切に判断したい。
≪多田教育長≫教育委員会としても、政府から協力要請を行う予定はないと伺っており、学校をはじめ。学校をはじめ。教育機関の弔意表明等は考えていない。
≪庄子質問≫
旧統一協会と政治家との関係は、大きな社会問題となっている。共同通信の調査では少なくとも146人の国会議員に接点があったと報じられており、国民の7~8割の方が、その実態の解明を求め、関係を断つことを求めている。
旧統一協会は、多額の寄付や霊感商法などで多くの被害者を出しているカルト集団であり反社会的集団であり、盛岡市民にも少なからずの被害があることについて、市長の見解はどうか。
国の政治だけだなく、地方政治や・行政にも影響を与えていたのではないかという疑惑、それを示す事実が次々に明らかにあってきている。盛岡市政に対して影響はなかったか。ふりあけって調査すべきではない。市長のご所見を伺います。
岩手日報では旧統一協会と関係のあった県議会議員も6人いたと報じられたが、国会議員・県会議員だけでなく、政治に携わる者すべてが、関係を自ら明らかにすべきではないか。
≪谷藤市長≫人を不安に陥れ、正常な判断ができない状況で、献金や契約をさせることは社会的に到底許されるものではなく、詐欺的手法により市民が被害を受けることはあってはならないことだ。
市政にたいして影響が及ぶことはなかったものと存じている。今後のいても特定の宗教団体が市政に介入することは断じてあってはならないものだ。
いわゆる霊感商法などの違法行為を繰り返す団体とかかわりを持たないことは論をまたず、政治家各々が自らを律すべきだ。
学校給食費、保育園等の給食食材費に補助
9月1日から始まる9月定例会には物価高騰対策として、学校給食費と保育園の給食食材費の一部を補助する予算が計上されます。
盛岡市は、18歳以下の子どもを養育する世帯に支給する子育て世帯への臨時交付金について、基準日(9月30日)以降に離婚するなどして、実際に児童を養育しているにもかかわらず給付金が受け取れない世帯等に対して市が単独で給付することとし、1月21日開催の臨時市議会にそのための補正予算~子ども98人分、47世帯~980万円余りを提案しました。
市の説明によれば、このような対応を行うことを決めている市は、1月18日現在で全国で27市(内 政令市2市 中核市11市)とのことです。
このことについては、昨年12月議会で、国の制度に基づく補正予算が審議された際、共産党市議団が求めていたものです。
八街市の事故受けてどう対策しているか
《庄子質問》6月の千葉県八街市の小学校通学路における下校途中の小学生の列にトラックが突っ込み2人の児童が死亡し3人の児童が重軽傷を負うという事故を受けての通学路の安全確保について、市はどう取り組んでいるか。自動車等の運転者の法令順守が求められるが、道路構造上も安全施設の整備が必要だ。交通安全施設整備についてどのような方針と計画を持っているか。交通安全施設等の構造上の安全対策はその位置づけ・優先順位を高めて取り組んでほしい。
(教育部長)八街市の事故を受け各学校に児童生徒の登下校時の安全指導をより一層徹底するよう通知するとともに、7月9日付文科省からのp「通学路における合同点検の実施について」の通知を受け、見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路で車の速度が上がりやすい個所などの観点を踏まえて各学校から対策必要な個所として報告のあった24か所を9月に合同点検をすることになっている。点検を踏まえ児童生徒の安全確保のため、関係機関と連携を図りながら具体的な対策を検討してまいりたい
(建設部長)市総合計画の中に「安全・快適な道路環境の向上」を位置付け、幹線道路及び主な通学路を対象とした歩道整備や見通しの悪い個所の視距改良、危険な交差点のガードレール摂津島に取り組んでいる。平成24年度以降は、登下校中の児童が死傷する事故が相次いだことを契機として学校関係者や道路管理者等による合同点検の結果を踏まえ交通安全施設整備を実施しているほか、令和元年度からは未就学児の対策についても同様に取り組んでいる。
市道渡船場線の整備について
(庄子)以前の議会でも質問したが、合併建設計画の残事業である市道渡舟場線の交通安全施設整備についてどのように検討しているか。
(建設部長)市道渡船場線については、地域の幹線道路で、見前小学校の通学路に指定されており、沿線には都南保育園が位置していることから、市としても交通安全対策が必要な路線と認識している。現在現地調査を実施し、整備方針について検討しているところだが、引き続き実施に向けた検討を進めるとともに、早期の事業着手を目指して取り組んでまいりたい。
三本柳10地割での交通事故後の町内会からの要望について
(庄子)土地区画整理事業で整備された、都市計画道路岩手飯岡三本柳線と三本柳10地割内の交差点で6月に交通事故が発生した。この交差点は整備直後から交差点の幅員、交差部分が狭くなっているなど事故発生の心配の声が寄せられていたところです。この交通事故に関して地元町内会から市に対して対策の要望が出されている。主な要望は、この交差点委横断歩道をつけてほしいということだが、どのようになっているか。どうしてあのような構造になったか、という疑問の声もあるので、明確な説明を求める。
(都市整備部長)当該交差点は、岩手飯岡駅三本柳線を幹線道路として、南北に6メートルのくあっく道路で取り付いている。北側は新設し、南側は既存道路と同程度の幅員を確保したもので、土地区画整理法の基準に基づいた一般的な形状となっている。警察との協議も行って現在の計上で完成したものだが、当該交差点の横断歩道上で交通事故が発生したことは重く受け止めている。
横断歩道設置要望については、6月に地元町内会から要望を受け、盛岡東警察署と協議した。警察によれば、付近の小中学校に通う児童・生徒の安全な通行を第一優先とし、横断歩道の設置について、交通量調査を行ったうえで必要性を検討すると聞いている。引き続き機会をとらえて横断歩道の設置について働きかけて参りたい。
《庄子質問》お城を中心としたまちづくり計画について、主な事業の進捗はどうか。盛岡市にとって「お城」は「城下町盛岡市の原点」、「公園、史跡として人々に往時をしのばせる憩いと安らぎの都市公園として親しまれている」として、「史跡の保存整備と都市公園整備との調和」「都市と美しい自然との調和」「お城の風格は城下町の情緒」「地区の特性を生かす」まちづくりとしたコンセプトを大事にしてもらいたい。
(市長答弁)史跡盛岡城跡整備基本計画は、平成25年度から20年間の計画のうち、第一期9年目の時点。危険な樹木の伐採などを実施し現在は二の丸西部の石垣修理を進めている。「お城を中心としたまちづくり計画」については、これまでに盛岡歴史文化館やその前庭広場、ビクトリアロードの整備を行ってきたほか、「いしがきミュージックフェスティバル」や「もりおか雪あかり」など各種イベントを開催している。
盛岡城跡公園パークPFIは、現在、史跡としての価値や中心市街地における憩いの場、緑に親しむ都市公園としての価値に配慮しながら事業内容の具体化が進められている。
《庄子質問》お城の再建計画はどうなっているか。かつて復元するには今の資料では不足しているとして、ボストンにまで派遣して調査する計画があったがどうか。資料がなくても整備する道を探るということだが、すぐにでもお城を再建できるという誤解を招いてはならないがどうか。
(市長)史跡盛岡城跡整備基本方針の第二期整備計画に本丸二階櫓等の建造物、長期整備計画に三階櫓の復元整備を位置付けているが、国の「歴史的建造物の復元等に関する基準」に基づく史資料の多角的な検証が必要となることから現在不足している史資料の収集・学術的調査を進めている。
(都市整備部長)資料収集のため、市のHPで資料提供を市民に呼び掛けているほか、南部家の関係者等各所の調査を行い、近世研究者や関係団体などにも協力を依頼している。学術的調査として、大工職人等の家系調査や墓所調査も行っているが、復元につながる有力な史資料収集にはいたっていない。平成28年度に職員をボストンのロングフェロー記念簡易に派遣して資料収集することを検討したが、事前に盛岡城白の写真は収納していないとの回答があり、派遣しなかった。
《庄子》鶴が池、亀が池の水質改善と施設整備はどうなっているか。市の計画では「市民共同」をうたっているが、市民の協力を得ることは大事だが、それでは根本的な解決にならないのではないか。池を循環する水の流れが悪いことに根本があるのではないか。上の橋付近から吸い上げて循環する施設の老朽化で十分な水量が確保できていないことに大きな要因があるのではないか。この施設整備から何年たっているか。まちづくりの基本にある「ゼロ予算で」となるべく金をかけないという方針では解決しない。
市の「お城」の位置づけからしても、それを50年後、100年後に伝えるためにも、今の時点でしっかりした導水施設に整備すべきではないか。
(部長)平成27年度から30年度に「モリモリプロジェクト」等の亀が池祖清掃活動に市民との協働による浄化事業や水質管理の基準化、鶴ケ池・亀ケ池の整備・活用の検討などソフト事業は進んできたが、中津川からの取水量を増加させるための改修については、改修方法の検討は行ったが財源確保等の課題があり時間を要している。中津川から鶴ケ池への取水施設は、計画水量に対して現在の取水量が減少しており、循環による水の入れ替えが十分にできない状況にあることが水質悪化の主な要因だ。
取水・導水施設は昭和36年度から39年度までに整備したものだ。整備後50年以上を経過し老朽化による破損も予想されることから早期の改修の必要性を認識している。改修方法の検討を行ってきたが、財源確保が課題であることから、石垣修復工事の状況を見ながら整備手法や財源確保等の検討を進めて参りたい。
《庄子》盛岡城跡公園に計画されている、パークPFI事業の進捗はどうか。
(部長)パークPFIの今後の見通しについては、事業者である株式会社ミナにおいてあくまで事業の実施を前提にコロナ社会における施設整備の在り方も含めて模索中であり、これまでの懇話会等の意見を踏まえて建物の規模や配置等の修正の必要性について検討しているところだが、事業者からは、まず広場空間を活用するところから始めることとし、事業の意義を発信しつつ、市民が求める広場空間にしてまいりたいと聞いている。見直しされた計画が市に提出されたなら懇話会やシンポジウム等を開催し広く市民に説明する機会を設ける。
≪再質問≫
《庄子》(鶴が池、亀が池の)水質について。この施設(取水・導水施設)が作られて57年たつ。もう57年も役割を果たしたわけだ。部長も、根本問題は水量だと認めている。「3分間水が来て、5分間止まる」という繰り返しだということだ。その状況でいかにかいぼりなどの市民の協力などといっても、根本施設があっての市民協働ではないか。
市も整備の必要性を認識しているということだが、早急に具体化する必要があるのではないか。
市の実施計画の基本に「ゼロ予算」をことさら強調している。無駄な金をかける必要はないし、市民の協力をいただくことも必要だ。しかし、根本のこういう施設に金をかけないのだという縛りがあれば、いかに必要だと思っても躊躇してしまう。直ちに取り組むべきではないか。実際やればどれくらいかかるのか試算があれば示されたい。
(部長)「ゼロ予算」としたところについては、市民の知恵なども活用しようということであってハード面については交付金や補助金等を活用しながら計画を進めることをうたっている。必要性は認識している。根本原因が流下能力の低下にあり、お城の復元への期待も高まっているもとで、建物だけでなく、お堀も含めてのお城の魅力・環境の向上のためにも改築の必要性を感じている。ネックは事業費だ。過去の検討では、撤去費で3500万円の見積もりがある。かなりの額が必要だ。市民の方々とも意見交換をしながら改築方法、範囲や優先順位なども検討していきたい。
《庄子》現場の管理を委託している緑の相談室の方々から毎年のように市に対して要望がある。水の問題、トイレの問題、高木の整理の問題などがあるのではないか。10年も前から要望しているということだ。
やはり「ゼロ予算」と書いてあることが大きなネックになっているのではないか。部長は「ハード面までゼロではないのだ」ということだが、実際の担当者レベルになるとそれがネックになっている。ここは、水質のハード面については、どうやったらできるか、やるという方向で財源をどう確保するか。財源という点でいえば、クラウドファンディングの協力をいただけるのではないか。問題は、やるのだということを前提にして考えるということではないか。
(部長)改築・改修に向けてしっかりと検討していきたいというのが基本的な姿勢だ。「ゼロ予算」について指摘いただいたが、お城を中心としたまちづくり家基本計画は平成21年度の計画で10年以上経過している。そろそろ見直しのタイミングかなと考えている。いただいた意見も含めて検討したい。改築への財源確保については有利な国の補助メニューがないか検討するとともに、指摘いただいた、企業版ふるさと納税とかガバメントクラウドファンディングも選択肢に入ってくると思っているので、あらゆる財源確保に努めて参りたい。
(庄子)PFIのほうだが、いろいろと検討中だということだが、具体的に事業化の見通しは立つのか。立つとすればいつごろか。
(部長)現時点で、いつどうなるというところまではいっていない。いきなりハード面での整備ということではなく、まず広場の活用、イベントの検討になるのかと思うが、内容を早期に具体化してなどを通じて市民の意見を聞いて具体化したいということだ。
(庄子)このパー九PFIで城跡公園を整備しようというきっかけが、トイレの改修が市の金ではできないから民間にやってもらうのだということが前面に出た。ところが、今の状態だということになれば、城跡公園のトイレの改修については、PFI事業と切り離して整備を検討すべきではないか。池の問題と合わせて検討していただきたいがどうか。
(部長)事業者のほうから、トイレは早く整備したいと考えていると聞いている。まずはパークPFIでしっかりと整備することを念頭に置きつつも、指摘の通り、事業のスケジュールや市民の要望やスピード感なども踏まえながら検討することとなるが、まずはパークPFIで進めたい。
盛岡市議会9月定例会で一般質問に立ちました。テーマごとにその概要をご紹介します。
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ごみ処理御広域化について
《庄子質問》2月の「協議会」で決定した「盛岡インターチェンジ付近」を了とするものではないが、9月議会にも提案されるとされていた一部事務組合設立議案の提出が見送られたのはなぜか。何が問題として残ったのか、協議する課題は何か。
《答弁・環境部長》現在協議中であって提案しなかった。規約案は2月の協議会で確認済みだ。それ以外の項目について継続して協議中だ。
一部組合の議会定数について
《庄子質問》一部事務組合の議会の構成は、各市町から2人ずつ計16名となっているが、チェック機能が果たせないのではないか。この事務は、かつて盛岡市クリーンセンター建設にあたった会社が談合認定を受けたことから、私が議会で指摘し、後ろ向きだった当局を動かし損害賠償請求を行い約15億円の賠償金を払わせた、という経緯がある。巨額な建設資金とランニングコストのかかる事業であってしっかりしたチェック機能が必要だ。また、ほぼ半額に近い費用を負担する盛岡市からの2人は少なすぎる。少なくとも各市町議会の定数に応じた比率とすべきではないか。
《環境部長答弁》一部事務組合の議会の定数は、盛岡広域消防組合の定数も各市町2人の16人でチェック機能は果たされている。他の一部事務組合も各市町から同数の議員で構成されている。盛岡市の負担は「建設に係る一般財源は18億円。ランニングコストは(15年間で)約456億円のうち、盛岡市の負担は約220億円」
溶融炉はコスト・CO2などの問題があるのではないか
《庄子質問》市が「市民の理解を得た」とする根拠となった、土淵地域協議会の「受け入れ表明」では、新しい施設の方式を「溶融炉」とすることを「絶対条件」とする、としている。それを受け入れたのなら、これまでのストーカ炉を前提とした財政シミュレーションなどが変わってくるのではないか。溶融炉はストーカと比べてもランニングコストが高くなるのではないか、滝沢の炉や、矢巾の炉は溶融炉だが、炉の痛みも早くメンテナンスや大規模改修などの経費に加え、助燃材であるコークス投入などの経費かかるのではないか。
《環境部長答弁》焼却方式については、今後知識経験者の意見も聞きながら検討する。詳細については施設整備基本計画で検討すべきものだ。矢巾の施設は平成29年度から30年度にかけて35億円をかけて大規模改修を行った、滝沢は、大規模改修ではなく部分回収を長期に平準化して実施している。溶融炉にした場合のイニシャルコスト、ランニングコストは基本計画策定の中で焼却方式の検討と合わせて試算したい。
受け入れ基準を定め、分別の統一をしないのは問題だ
《庄子質問》溶融炉にすることによって、なんでも燃やす(溶融させる)ことができる炉であることから、分別減量への逆効果が懸念されないか。かつて「資源化率が高い」と評価された自治体では、資源物の多くが「スラグ・メタル」で、なんでも燃やしその中に金属片など多数含まれていればいるほど「資源化率」が高まるのが溶融炉だ。しかも、「受け入れ基準」を定め、分別は各自治体に任せるという方式も、これまでの「最も進んだ自治体に合わせる」としてきたこととも違う。広域処理が、分別資源化に逆行するということではないか。
《環境部長答弁》各市町で減量目標を立てて取り組むから、溶融炉がごみ減量に直結するものではないと捉えている。「受け入れ基準」の範囲内で当該市町が分別区分を定めることになっている。生ごみの資源化処理については、盛岡紫波地区環境施設組合の区域、葛巻町では継続を基本としている。分別・資源化を後退することはないように進める。
風評被害の懸念の声を聞いているか
《庄子質問》前潟地区の商業施設から「風評被害」を懸念して撤退する動きがあると聞くが、市は知っているか。
《環境部長答弁》直接は聞いていない。
≪再質問≫
《庄子質問》溶融炉の持つコストについてどういう認識か。溶融炉は助燃材が必要だ、多くはコークス、あるいは別の助燃材を入れる。そうなれば「脱炭素」に逆行する炉にもなっている。これを絶対条件とする地域の声を受け入れたということではないのか。コストについてはどのような認識か。
《環境部長答弁》建設に際してのコストについてはあまり差がないと認識している。ランニングコストでは議員から話の合ったコークスなどを使って高温で燃やすことからストーカ炉よりランニングコストでは経費が掛かると認識している。
《庄子質問》受け入れ表明にあるが「絶対条件ではない」という認識か。
《環境部長答弁》地域から出された文書には溶融炉が絶対条件と書かれている。それは受け止めながらも、最終的には専門家を入れた検討委員会などで決めることにしている。
《庄子質問》「受け入れ条件を定める」ということは、分別を統一するということではないのか。受け入れ基準を決めてあとは各自治体で取り組むのだとするならば、広域化する必要はない。逆に、地元で、住民と行政が力を合わせてそれぞれの条件に応じて取り組んだほうが、より減量につながるという点でも広域化はそれに逆行するということを申し上げておく。
3月議会の一般質問では、盛岡市の消費者行政についても取り上げました。
盛岡市の消費生活相談は、早くから大きな成果を上げています。最近の相談内容の変化特徴と、その解決にあたる相談員の体制強化・待遇改善について取り上げました。
高齢者が3分の1、ネット関係が急増
消費生活センターにおける相談状況と近年の実績について、①高齢者の相談件数は,令和元年度が907件,平成30年度が1,048件,29年度が835件で、割合は3年間の平均が34%を超え,他の年齢層と比べて高い ②そのうち,インターネット関連の相談の割合は,令和元年度が20.5‰,平成30年度が18.6%,29年度が13.5%と,年々増加している ③10代から20代の若者の相談においては,美容及びフリーローン・サラ金に関する相談件数が多い ④定期購入に関する相談が令和元年度は前年度の約2.6倍と急増している ことなどが明らかになりました。
複雑化する相談業務~それにふさわしい相談員の待遇を
こうした実態を踏まえ、庄子は「各種法律、条例、行政通達等を駆使しつつ、粘り強く、しかも柔軟に、時には警察当局や法律家との連携など、まさに専門性を持った相談員があってのセンターですから、その相談員の処遇について検討が必要ではないか、研鑽と経験を積んでスキルアップしても、昇給もなしでよいのか。正規職員化、もしくはそれに準ずるような待遇はないのか検討すべき」と質問しました。
中村市民部長は「消費生活相談員は、相談業務に特化した職と位置付けていることから、会計年度任用職員を配置しているところですが、資格が必要な消費生活相談員の確保は、全国的にも課題となっているところであり、その処遇や採用条件の改善も含め、他市の状況も勘案しながら、適切な対応をとってまいりたいと存じます」と答えました。
盛岡市の相談員は長い人で15年と経験を積み、研修を積み新しい日々変化する消費者問題に対応しています。しかし、盛岡市の「会計年度任用職員」の給与体系では、「昇給」は3年目まで。それ以降は据え置きのままです。
予算委員会審議でも、このことを指摘し、他の専門的な業務にあたっている職も含めて改善を求めました。
盛岡市議会3月定例会で一般質問に立ちました。
テーマは ①高校再編計画について ②消費者行政について ③盛岡市都南村合併建設計画について の3点。
県教委の「最終計画案」このまま決めていいか?~市長:「慎重に判断していただきたい」と県教委に要請した
県教委が2月1日に発表した、「新たな県立高等学校再編計画後期計画最終案」では、「盛岡ブロックの盛岡南高校と不来方高校との統合計画案について、若干の微調整はありながらもそのまま盛り込みました。
このことについて ①南高校の存続を願う会の1万5千を超える『白紙撤回を求める』嘆願書名、盛岡市議会の意見書提出を無視していいのか ②2月18日の県教委主催の説明会でも「反対・疑問」の声が多数だった ③そもそもこの案が示されたのが昨年2月で、コロナ禍のもとで説明会も不十分だったのではないか。その中でたった1年で決めてしまっていいのか・・・などを指摘し、「この状況について、市長、教育長はどう受け止めているか。最終計画案は盛岡市民の理解を得たと考えているか」と見解を質問。県教委に対して「このまま決めてしまうことは留保して一定の時間をかけて議論を尽くし、市民が納得できる計画案にしていくよう」県に要請するよう求めました。
市長は、「高校再編計画はそれぞれの地域の生徒や住民にとって大きな影響があり、より丁寧な説明が必要だ。最終案については、卒業生や地元住民の存続を願う声など様々な意見を十分に考慮して慎重に判断していただきたい」「本市として、3月3日により丁寧な説明と議論を重ね、慎重に判断していただきたい旨の要望書を市の教育委員会と連名で改めて提出した」と答えました。
都南含む盛岡南部地域では生徒数は増加する~教育長「盛岡市、特に都南地区の生徒への影響大きい」
県教委が、「盛岡一極集中の是正」のために学級数減だけでは対応できないとして、盛岡市内でも生徒数が減少することなどを挙げていることについて、「都南地区は合併以来人口増である。仙北中、大宮中も含めたこの地域での生徒数の推移はどうかと質問。
教育長は「この地域の6つの中学校の卒業者は、令和2年5月の在籍数から推計すると 令和2年773人 3年876人 4年887人 5年896人 6年915人 7年873人 8年883人 9年846人 となる。都南地区から一校なくなると、本市の子どもたち、特に都南地域の中学生の進路選択の幅が狭まるなど大きな影響がある」と答えました。
高校時代の特別の意味・・伝統を守り受け継ぎたいの思いを軽視していいはずがない
盛岡南高校のOBや保護者、また現役高校生の間にも「南高校をなくさないでほしい」という声が強く上がっていることについて、「人生において高校生の時代のもつ特別の位置づけがあるのではないか。少年期から青年・成年期に向かうこの高校生活で得るものが、それぞれの人たちのアイデンティティを確立するうえで大きな役割を持っているといえるのではないか」「18日の説明会では、『ママの通った盛岡南高校に私も行きたい』というお子さんの発言もあった。自分を育ててくれた高校であり、先輩から引き継いで作り上げてきた高校の伝統を大切に引き継ぎ、後輩につなぎたいという思いにあふれた1万5千を超える署名を軽視していいはずがない」と主張し、議論を尽くすことを強く求めました。
教員の「変形労働時間制度」は自治体の選択制 盛岡市教委の対応は?
昨年12月、安倍政権は公立学校の教員に「一年単位の変形労働時間制」を導入可能とする法律を強行しました。一日8時間労働の原則を崩して、繁忙期と閑散期を設定し、繁忙期の労働時間を伸ばし、閑散期にはその分短くするということを可能にする、というものです。
この法改正については、現場の教員の方々の働き方の現状を無視したもので、労働時間が増えて「過労死が増えるのではないか」という大きな批判・懸念が寄せられるなかで強行されたものです。
庄子は、「この法律に基づく制度の実施は自治体による選択制となっているが、盛岡市教育委員会としてはどう対応するのか」と質問。
豊岡教育部長は、「同制度の導入については、統計上の時間が勤務の時間を減らすだけで勤務実態はかえって悪化するのではないかといった懸念や不安もある。今後国から示される指針等を基に、真に教職員の負担の軽減につながるものかを見極めたうえで判断したい」と答えました。
小学校も中学校も増えている「時間外」~「恒常的に残業がない」という導入前提は崩れている
庄子は、「厚労省は『恒常的な残業がないことが導入の前提』という通知を出している。市内小中学校の先生方の勤務実態は『恒常的な残業がない』という状況にあるのか、最近の調査結果はどうか」と質問。
豊岡教育部長は、「令和元年7月の一人当たりの平均時間外勤務時間は小学校で48時間、中学校で60時間となっており、前年(平成30年)の7月の調査と比較して、小学校は4時間の増、中学校は1時間の増となっている。令和元年12月の調査では一人当たりの平均時間外勤務時間は、小学校で40時間、中学校で48時間となっており、平成30年12月の比較し、小学校は5時間の増、中学校は1時間の減となっていいる」と答え、「1年以内の変形労働時間導入については教職員の時間の実態を踏まえたうえで判断する」と答えました。
庄子が、昨年7月の実態調査で、100時間超の時間外労働をしている教員が小学校で前年3人から10人に、中学校で同62人から65人に増えていることを示すとともに、実施のための事務手続きも膨大になることなどを含めても、この制度の導入はすべきではないのではないかと質問。
豊岡教育部長は、「時間外の今の状況を考えると、なかなか難しいのかなと考えている。もし導入されるといても、時間外がかなり削減されている状況でないと、なかなか難しいのではないかと現時点では考えている」と答えました。
盛岡市議会3月定例会で、本会議での議案質疑に立ちました。議案質疑では、①市民の命を守る課題について ②都南中央第 三地区の街づくりについて ③教員の働き方改革、変形労働時間制度について ④ごみ処理広域化について ⑤卸売市場業務規程の改正についてを取り上げました。順次紹介します。
AED配備へ、町内会・自治会に支援を
庄子は、今年1月に都南地区のある自治会のお正月行事として実施した「餅つき大会」中に「あいどり」をしていて倒れ、そのままお亡くなりになった事例があったことを紹介。この自治会が、平成20年度に自主防災隊を結成し、以来、避難訓練に加え、心肺蘇生法やAEDを活用した救急救命法などの訓練を実施してきた自治会であり、当日も直ちに人工呼吸と心臓マッサージにょる心肺蘇生法を施したものの、残念ながらお亡くなりになっってしまったこと、いざというときに協力をいただく事業所が休日だったためにAEDをお借りすることができず、せっかくの訓練を生かすことができず残念な結果になり、「自治会ですぐに使えるAEDがあったら」と悔やまれる結果になったことを紹介し、自治会・町内会の活動拠点である自治公民館への補助にAEDを設置するための補助を設けられないか、と質問しました。
伊勢谷市民部長は、自治公民館の整備補助制度で、AEDは現在のところ補助対象にしていなませんが、地域の方々が安心して地域活動を行うことに役立つAEDを加えることについて今後町内会や自治会においてどのような備品購入の要望があるか調査を行いその必要性と地域の皆様の意向を確認しながら、検討してまいります、と答えました。
手術後の傷の痛みが癒え始めて、本にも目をやった。最初に読んだのは「過労死落語を知っていますか」、ビーコン(児童福祉法改正による 子ども家庭総合支援拠点に関する論文 他)、議会と自治体2月号(都市再開発に関する諸論文、公営住宅の連帯保証人か関する議員相談室の回答 他)、しんぶん「赤旗」の切り抜き(20年度政府予算の解説など)である。
そして挑戦したのがドナルド・キーン(角地幸男訳)の「石川啄木」である。
この本をいつ購入したかは記憶にないが、2016年9月の5刷版であるから、少なくともそれ以降である。何かの会合に行くために、大通りに出て、時間があるからと立ち寄った書店で購入したことは覚えている。読み始めたものの、途中になったまま本棚に眠っていた。
今回入院する際に、持ち込もうかと少し思ったが荷物も多いことから、分厚いこの本は遠慮した。術後の8日、次男が見舞いに来てくれたことから、別の、仕事関係の書類とともに自宅から持ってきてもらった。
そのような中で、11日から、この石川啄木を読み始めたが、12日の昼までに一気に読むことができた。
この本は、啄木の日記と関係者の著述などを基に、丁寧にその「一生」をたどっている。
これまで、啄木については少なからず関心と興味を抱いていたし、いくつかの本も読んだ。
石をもて 追はるるごとく ふるさとをい出しかなしみ 消ゆる時なし
啄木が、ふるさと渋民を出てからたどった函館、小樽、釧路でそれぞれ、啄木ゆかりの地を訪れたこともある(終焉の地文京区にはまだ行っていないが・・)。そして、それぞれの地で啄木について学び、感じるものがあった。
今回のこの本では、それぞれの思いが、点から線になり、啄木の一生をたどることを通じて、より深められたように思う。
なぜ、函館には啄木の墓があるのか、函館市立文学館の啄木コーナーがこれほどまでに充実したものなのかが、宮崎郁雨との深い、深い関係のことも含めて知ることができた。
死後焼却せよとの啄木の遺志に反して、日記(ローマ字日記を含めて)、啄木の遺稿を保存した私立函館図書館主事の岡田健蔵氏の先見の明があったことなどを知ることができた。
今回、盛岡市と函館市の教育委員会が「友好交流に関する覚書」を締結した(2月15日に調印式)。その意味でも、この本を読むことができたことは大変タイムリーだった。
釧路から東京に出てからの啄木については多くのことを知った。金田一京介博士とのこと、与謝野鉄幹・晶子夫妻、「明星」とのかかわり、森鴎外、北原白秋、その他の当代きっての文士との交流、ローマ字日記のことなどについて。
それにしても、啄木の「天才」ぶりは驚くばかりだ。作者も語っているが、啄木の豊かな語彙、漢字能力、語学力・知識はどのように身についたのか、記録がないということだ。26歳で亡くなるまで、函館、小樽、釧路で、そのわずかな滞在期間でありながら、その地に小さくない足跡を残し、その地に数々の記念碑が残されている。東京に出て、東京毎日新聞のエッセイ、東京朝日新聞の「朝日歌壇」の選者として等の短歌選者として名を成している。
今回通読して、本郷新の啄木像についても思い出された。
10年前、札幌市を訪れた際に本郷新記念 札幌彫刻美術館に立ち寄ったが、そこには函館の大森浜の啄木像、釧路の港文館(啄木が働いた釧路新聞社屋の復元)の像の石膏像があった。
二つの啄木像~「物思いにふけった坐像の啄木」(函館)と「肩をいからし、腕を組み憮然とした表情をしている立像」(釧路)~について、美術館のHPでは次のように紹介している。「函館の啄木を坐像にした本郷は、肩をいからし、腕を組み憮然とした表情をしている立像をつくりたいと1964(昭和39)年頃書いています。それには、『私の中の啄木像は、こういう像(立像)をつくらないと、おしまいにならないのである』と結んでいます。本郷のもうひとつの夢は、1972(昭和47)年啄木ゆかりの釧路で実現しました」(函館の啄木像について)「22歳の啄木には、絣の着物に袴、素足に下駄履き、手に詩集を持たせ、低い石に腰をおろさせ物思いに耽ったたたずまいをしています。本郷の全ての思いが、この姿に凝縮しています」と。
本郷新が2つの像に込めた「啄木像」。そこにある啄木の苦闘と「成長」(?と言っていいのか。うまい表現がみつからない)についても、この本で深く納得することができたように思う。
18歳の時、盛岡に来て最初に買った本が、文庫本の「啄木歌集」だった。確か、東山堂書店だったと思う。歌集をめくっていて目についたのが次の歌だった。
こころよき 疲れなるかな 息もつかず 仕事をしたる後のこの疲れ
朝日新聞時代のこの歌について、当時その背景については知る由もない。が、中学生の頃の自分記憶と重なる思いがした。秋の日曜日、級友たちがサイクリングに行く中、家の農作業(稲刈り作業)の手伝いをしたときのことだ。稲の穂先に刺激され、汗にまみれてチクチクした肌の感覚のなか、いやいや始めた作業がいつしか仕事に没頭でき、終わってみるとそのチクチクが実に爽快な思いに変わったことがあった。
ここちよき・・・の歌を読んだ時に、そのことが思い出され、共感を覚えて買い求めたのであった。高校まで、いや、その後も含めて、文学とか、詩歌などの素養皆無の自分にも、十分に共感を覚えさせたのだった。
1974年の正月にも手術・入院をした。その時に読んだのも石川啄木に関する本だったように記憶している。(碓田のぼるの『石川啄木』だったのではなかったか)。
今回の入院で、この本を読むことができたことは、とてもよかった。改めて、啄木について学んでみたい。そんな気にさせてくれた。
術後の当初は、音楽三昧を楽しんだ。傷の痛みもまだある中、ベッドの上で姿勢を保ちICレコーダーに録ためた曲を片端から聞いた。眠れない夜も、聞き続け、いつの間にかうとうとという日々だった。
この間聞いた曲は、ベートーヴェンの 1、2、3、5、6、7交響曲とピアノソナタ集。シューベルトの8番「未完成」、ショパンの「ノクターン集」、ピアノ協奏曲1番、ドボルザークのチェロ協奏曲、グリークのペールギュント、モーツァルトの協奏交響曲、オーボエ協奏曲、ファゴット協奏曲。演奏者では、マリンスキーブラスアンサンブル、プラシシモウィーン金管合奏団、カナダブラスアンサンブル、シェイ・クーの「song bird」(二胡)、三原剛(バリトン)「日本歌曲を歌う」、山本健二「北原白秋を歌う」、N響アワーから「藤村美穂子 カルメンを歌う」、モスクワ国立合唱団CD2枚組「カチュウーシャ」「果てしなき荒野」、井上頼豊のチェロリサイタル、「フォーク大全集」(NHK)、島倉千代子50周年記念CD、加古隆の「パリは燃えている」、美空ひばりの「一本の鉛筆」他 倍賞千恵子のCD服部良一の名曲集、二階堂和美の「いのちの記憶」、宗次郎のオカリナ全集(CD10枚組)、自分が演奏・録音したCD 1、2、3(鎮魂の歌)、6 などである。
今年生誕250年を迎えたベートーヴェンの音楽には、励ましをもらい、モーツァルト、ショパン、シェイ・クーの二胡には、痛みや不眠を癒してもらった。
加古隆、美空ひばり、島倉千代子、服部良一、ペールギュントなどは、一昨年のCD平和コンサート(都南9条の会主催)で、演奏された曲だった。聞き直し、音楽が伝えるメッセージの大きさを再確認した。
三原剛、山本健二のバリトンも久しぶりに聞いて、歌へのあこがれもまた強くなった。
この機会にと、自分の録音したCD 4枚を改めて聞いてみた。宗次郎の10枚組も聞いて、今後の自分の努力すべき方向も少し確認できた。少し、気弱になっていたオカリナへの新たな意欲もわいてきた。
椎間板ヘルニアのおかげで、音楽三昧の時を過ごすことができた。
2020年2月、友愛病院に入院した。健康の大切さをつくづく感じさせられとともに、闘病の傍らこれまでになかなかできないことを経験できた。その一つは 音楽三昧の時間である。そして、読み始めながら途中になっていた本を読むことができたことである。
今回の入院は、椎間板ヘルニアの手術のためである。手術に至るまでは様々あった。昨年9月20日朝、日刊紙配達中に、いつもの腰痛(ギックリ腰か)を発症。その日は、午後から高齢者のデイサービス施設の敬老会に御呼ばれしていたため、コルセットを巻いて、友人2人とともにオカリナを演奏し、いつものことのように感じていた。
その後、太ももの裏に軽い痺れを感じるようになり、それが痛みに代わってきた。いわゆる「坐骨神経痛」である。シップ、痛み止めの座薬で様子を見たものの、回復せず、痛みの中で10月議会を過ごした。
11月も、家の様々な事情が重なり、そのまま、座薬の利用で過ごしたが、12月になって症状が厳しくなった。そんな中での12月議会は10月のそれよりもさらに厳しいものであった。
12月13日に行ったMRIの検査の結果、「椎間板ヘルニア」の診断が下ったのである。腰痛が出たときのレントゲン写真では、脊椎間がやや狭くなっていたこともあり、それが原因ではないかとの医師の見立てであったが、MRIの画像には、狭窄していた脊椎のその下の椎間板からのヘルニアがはっきりと映っていた。医師の説明では、症状と画像が示す状態が一致するという、疑いのない診断であった。
クリニックからの紹介で12月18日に岩手医科大学内丸メディカルセンターを受診。その後3度のブロック注射治療を経て、友愛病院を紹介していただき、医大の整形外科(脊椎チーム)の先生に執刀していただいたのである。
手術は、「非常に順調で、時間も1時間もかからず終わった」(手術室の看護師の言葉)とのこと。手術日の2月6日中は、痛みに少し苦しんだものの、7日の朝からは、一定の姿勢に保てば痛みも和らぎ、歩行器を使ってトイレにも自分で歩けるようになった。8日には、点滴や傷口から血を抜く管などすべて外れ自由の身になるなど順調に経過した。
10日からはリハビリがはじまった。スクワットなどストレッチに加え、バイク他のマシンを使った下半身の筋トレが主なものだ。なかなかきつく、筋力の衰えを実感せざるを得ないが、今後のケア(退院後の体づくり)への意欲もわくものだ。12日からはシャワーも許され、さっぱりした。20日には抜糸、22日に退院した。
これを機会に生活を見直し、「再発防止」というだけではなく、体力作りに真剣に取り組もうと思う。
毎日のストレッチと下半身の筋トレ。基本的に退院後続けている。
1月7日夜、日本共産党岩手県委員会の「新春の集い」が来賓に達増拓也知事を迎えて開催されました。
日本共産党岩手県委員会の菅原則勝委員長が主催者を代表してあいさつしたあと、達増拓也知事からご挨拶をいただきました。
達増知事は、昨年の知事選で初めて日本共産党を含む4野党の推薦を受け、自己ベストの得票で圧勝。震災復興途上での台風19号災害対策に全力で取り組み、誰一人として取り残されることのない政治を地方から実現していくと述べられ、2020年共産党がさらに躍進し、野党共闘を前に進めることへの期待の言葉を述べられました。
髙橋千鶴子衆議院議員は、トランプ政権がイランの要人をイラク国内で殺害したことについて国連憲章に違反する暴挙だと厳しく指摘し、「新たな湾岸戦争」、「第3次世界大戦」にしてはならないと強く訴えました。また、「桜を見る会」の追及を野党全体で取り組んできたこと、大学入試制度で英語の民間検定試験の導入を撤回させたことなど、野党共闘が進化していることを詳しく紹介し、1月14日からの党大会が、野党連合政権樹立を目指す歴史的な大会になると述べました。
感動は、髙橋議員が昨年党に迎えたという39歳の青年の話でした。ブラックの職場で体を壊したその青年が、今の政治に怒りを持ちつつも、悲観的に見ていたことについて、「行動し、歴史を動かす側に立って生きてみては」と話しかけて入党を決意していただいたということでした。
そして、今年予想される総選挙で、自身とともに船山ゆみさんを含めて東北での2議席実現への力強い決意を語りました。
斉藤信県議、神部伸也盛岡市議団幹事長が決意を表明。達増知事、高橋千鶴子衆議院議員と県議・市議団が会場の「団結ガンバロウ」に応えました。
集いでは、金野耕司いわて労連議長も来賓の挨拶を行い、木戸口英司、横澤高徳両参議院議員の秘書が紹介され、国内外ともに激動の2020年、安倍政権を終わらせる年にしようの意気上がる集いになりました。
昨年12月議会で一般質問に立ちました。
最初に、来年度の予算編成方針について質問。前提となる経済見通しに関して、消費税増税の、盛岡市経済への影響、「プレミアム商品券」等の「経済対策」の効果について質問しました。
景気判断指数はマイナス
谷藤市長は、岩手経済研究所の令和元年10月の「いわて景気ウォッチャー調査」では、県内景気の判断指数は33.0で、前回7月調査の41.0に比べて8ポイント低下するとともに、景況感の分かれ目とされる50.0を下回っており、消費税率の引き上げによる消費低迷や悪天候の影響などにより景気の動きが弱くなっている。市内の小売業では、増税前の駆け込み需要の反動による落ち込みが見られ、製造業では原材料費の上昇による収益悪化、観光関連のサービス業では売り上げの減少が散見されると、消費税増税後の市内経済への影響について答えました。
プレミアム商品券、ポイント還元も限定的・低調
経済対策では、①プレミアム商品券の販売実績 12月2日現在で対象者数54,853人中、購入者の推定員数は13,671人。14億円の経済効果と考えていたが、市内に出回っている商品券の販売券額面は3億4,177万円で当初試算の24.4%(12月2日現在)となっている。②キャッシュレス決済によるポイント還元事業について12月2日時点で加盟店登録数は全国で855,362店、岩手県で7,230店、盛岡市では2,407店となっている。加盟店舗の割合は難しいなどと答えました。
庄子議員は、こうした現状を踏まえて、消費税は5%への減税を!と主張しました。
※(庄子注)キャッシュレスポイント還元登録の「小売店」でみると、盛岡市では12月2日現在で989店。平成28年の経済センサスで、市内小売店事業所数は2,748の約36%にとどまっています。
昨年暮れからしばらく投稿ご無沙汰しました。
2019年は、公私ともに「激動」といえる年でした。
「公」・・4月の矢巾町から始まった地方選挙。間に参議院選挙を戦い、すぐ盛岡市長・市議選。連続して県知事・県議選と選挙の連続。市長選挙では、応援した内館候補が健闘するも惜しくも当選に至らずで、残念でした。その他の選挙は、野党統一の参議院選挙地方区横澤高徳氏、知事選での達増拓也知事の勝利、鈴木礼子市議からのバトンタッチを受けた新人三田村さん含めて盛岡市議選での5人全員、斉藤信県議の勝利をはじめ、盛岡地区内の市長議員選挙でも全員当選を勝ち取ることができました。そして、改選後の新しい盛岡市議団で、2回の定例会に臨み「公約実現」への一歩を踏み出しました。
「私」・・一方私生活では、悩ましい一年となりました。特にも選挙後の10月以降。持病ともいえる「腰痛」を発症し、それ起因して下肢部分に痛みが走り、薬の服用で10月議会~12月議会を何とか乗り切ったというところです。「健康が一番」とはよく言われますが、家族のことを含めて、そのことが身に染みる年末年始でした。
2020年、世界的にも、日本政治の上でも、歴史的な、まさに大激動の年になろうとしています。トランプによる突然のイラン攻撃。「戦争を防ぐための攻撃」とはよくいうものです。ネット記事には「第3次世界大戦か」というものも。「ベトナム戦争以上の泥沼化を覚悟すべき」というイラン高官の発言があったと7日朝のラジオが報じていました。これ以上の軍事衝突~戦争への拡大を避けなければならないと思います。この情勢で、海上自衛隊の中東への派遣は直ちに中止すべきです。
今年は衆議院選挙も予想される年です。野党共闘と共産党の躍進で安倍政権打倒する選挙にしなければなりません。そして、「公約実現」に向けて市議団の活動もバージョンアップしなければなりません。
そして、そのためにも、自身の「健康」問題にしっかり向かい合いつつ、充実した年にしなければならない。そんな2020年にしたいものです。
11月5日の新聞に「おせち料理」広告が載りました。
広告には「三段重」の豪華おせちが紹介されていました。気になったのは、その広告の見出しです。「ふるさと納税で”人気の料理おせち”をお取り寄せ」とあります。
調べると、3つの市に「寄付」すると、「返礼品」としていただけるということです。この写真のおせちは、値段が早期割引で1万5800円。5万円以上の寄付の「返礼品」です。
「ふるさと納税」制度では、寄付した金額から2000円を控除した金額が、翌年の所得税と住民税から、税額で控除されます。5万円の寄付をすると翌年の所得税・住民税あわせて、4万8千円の税額控除があります。つまり、実質2000円の負担で、1万5800円のおせちが手に入る。というしかけです。
ただし注意が必要です。「税額控除」ですから、例えば納税額が併せて3万円の人が、仮に5万円を寄付しても、税額控除額は3万円。2万円の持ち出しになりますから、お得感はありません。
そういう方のためには、3万円の寄付で、9,900円のおせちが準備されています。さらに、より高額納税者のためには、7万円、9万円のコースがあるようです。その寄付額に従ってより豪華なおせちがもらえるということです。
つまり、自分の納税額に合わせて(身の丈にあわせて)選べ、ということです。
たまたま、おせちの広告が目に入りましたが、他の商品でも「ふるさと納税」の仕掛けは同じ。高額納税者ほどお得感が高く、自治体の税金の奪い合いとなっているのです。
ちなみに盛岡市の平成30年中のこの制度の決算は・・・平成30年中に盛岡市に入った寄付金総額は7290万円。盛岡市民の寄付金による税額控除で、盛岡市に本来はいるべき市税が2億3324万円すくなくなります。差し引き歳入で1億6034万円のマイナスとなったのです。
これは市の努力以前の、制度そのものに欠陥があるということです。返礼品を提供するほかに、税額控除までするこの制度は、お金持ちには絶対的に有利な制度となっており、これを改め、本来の、純粋に故郷や被災地など特別の思いで応援したいという制度に立ち戻るべきではないでしょうか。 11月5日の新聞に
10月議会での論戦を順次紹介します。一般質問では、市長の政治姿勢、ごみ処理広域化、保育行政、学校における部活について取り上げました。
「市民起点」に程遠い「パークPFI」事業の導入
谷藤市長は「市民起点」を基本姿勢にしてきたと言っていますが、それに程遠いのが「パークPFI」事業の進め方です。
盛岡市は、平成29年の都市公園法の改正で導入された「公募設置管理制度」(公園整備の一部や管理を行わせることを条件に民間事業者の事業用地に利用させる制度)を利用し、市の都市公園~「木伏緑地」「盛岡城跡公園(岩手公園)」「中央公園」~に民間事業者を入れて事業展開させる「パークPFI」事業を進めています。
そのうち、9月10日に開業した「木伏緑地」の飲食店について開業直前に地元の町内会や商店会などの6者から「公園を利用する市民として到底承服できない」「市民の貴重な財産を守るため、建物の撤去を求める」との意見書が市長と市議会に提出されたのです。
私は6月議会で「そもそも都市公園は、市民の共通の財産であり、その利用についてはさまざまな思いがある。その一部であっても民間事業者のもうけのための用に供することになるとすれば、そのことと公園が持つ自然的、文化的価値、市民全体の公益性とどうバランスをとるのかという視点での判断基準があってしかるべきではないか」「それぞれの公園にこの事業を導入すること自体の是非について、市民的な合意が求められるのではないか」とただしました。
まさに、市民合意のないまま進められてきた「パークPFI」事業の問題が噴出した結果となったのです。
盛岡城跡公園への導入は白紙に戻して
市は、400年の歴史を持つ盛岡城跡の公園にもこの事業を導入し、東京に本社があるアパレル関連会社など3者によるカフェなどの施設を設置する計画を進めているのです。
私は「平成29年に都市公園法が改正になって、その内容が市民にも十分周知されないままに、3か所に矢継ぎ早にこの事業を導入するという市のやり方自体、拙速極まりないものであって(市長が言う)『市民起点』に程遠いものではないか」「『市民起点』というのであるならば、この際、この計画は白紙に戻し、盛岡城跡公園にこの事業を導入することの是非から市民の意見を聞くことが必要だ」とただしました。
市は、木伏公園の事態について、「説明不足だった」と反省の弁を述べ、盛岡城跡公園については、「市民向けのシンポジウムや説明会を開催し、丁寧な説明に努めるとともに、パブリックコメント等による市民意見を踏まえて検討する」と答えました。
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