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2008年7月17日 (木)

富山ライトレール

Dsc050552  7月16日午前、富山市の「ライトレール」について視察しました。(写真はクリックすると大きくなります)
ライトレール(RTL)=「新型路面電車」は、低床式でバリアフリー、騒音が少なく快適な乗り心地で、ヨーロッパなどで普及し、日本では富山市で初めて導入されたということです。「赤字」でたびたび廃線が取りざたされた在来線の従来の鉄道を生かしながら、途中から路面電車となって軌道を走る、新しい「路面電車」に生まれ変わった富山ライトレール。斬新なデザイン、低床・バリアフリーで快適な乗り心地、大幅な増便と駅(電亭)を増やして使い勝手を増し、利用者倍増、朝の通勤時、11%も車からの転換がはかられたとのこと。環境にも、市民生活にも優しい、しかも「かっこいい」新しい「公共交通機関」として注目されるものと感じてきました。

JR「富山港線」空の転換Dsc050681
 富山ライトレールは、市街地の富山駅北口から富山港付近の「岩瀬浜」まで、延長7.4キロメートルの区間で、2006年4月に営業運転を開始しました。(写真はクリックすると大きくなります)

 もともとこの区間はJR「富山港線」があった路線。JR富山港線は、赤字を理由にたびたび「廃線」の瀬戸際に立たされましたが、その都度、住民が力を合わせて粘り強く存続を求めてきていた路線です。7.4キロのうち、6.3キロ部分は従来の富山港線の鉄道路線をそのまま使い、1.1キロ区間を「路面電車」の軌道区間として、路面電車から鉄道へそのまま乗り入れして運行するというもの。(写真は路面の軌道から、鉄路へ切り替わる部分)

構想から開業までわずか3年
 
北陸新幹線建設に伴う、富山駅の高架化が急がれていた2003年、JRから、今後の富山港線のあり方について ①高架化工事をすすめる ②ライトレール化とし、一部区間を路面化する ③バスによる代替案、などが提案されました。
 住民の圧倒的な要望は、②であったこと、市が進める「公共交通機関を活用したコンパクトな街づくり」の都市構想ともマッチすることなどから、市長は同年5月に市議会で「路面電車化」を正式表明し、04年(平成16年)3月には市議会で路面電車化の予算が承認されました。同年4月に運営主体の第三セクター「富山ライトレール株式会社」設立、同年11月鉄道事業の許可及び軌道事業の特許を取得と進み、05年(平成17年)2月工事着工、06年(平成8年)4月29日に開業という経緯で、構想発表からわずか3年で開業にこぎつけたということにも驚かされました。

工事費56億円、第3セクターの50%以上が民間からの出資
 
この工事の事業費は56億円で、その財源としては、JRの高架化の代替えということで、国の補助金が33億円、JR西日本から協力金が10億円(その他施設の無償譲与分が約3億円)入り、残りの13億円を富山市が第3セクター「富山ライトレール」に補助しました。
 運営主体の第3セクター、株式会社富山ライトレールへの出資金は総額で4億9千8百万円で、富山県(16.1%)富山市(33.1%)のほか民間が50.8%と、他の第3セクターにない、50パーセント以上が民間の出資ということでした。

官民一体で支援~ベンチ設置や電亭の命名権なども
 Dsc050601
 開業にあたっては、沿線自治振興会で組織された「富山港線を育てる会」が結成され、富山ライトレール、富山市の3者で「富山港線路面化支援実行委員会」を作り、広く市民や、企業に支援を呼びかけ、「基金の設立」や「ベンチドネーション」(各電亭に設置されるベンチへの記念寄付を募り、名前、メッセージなどを刻んだ金属プレートを取り付ける)、「電亭の個性化や壁への協賛」を地元企業に呼びかけたほか、新電亭の命名権を募集し、2つの企業から支援を受けるなどの取り組みが行われれました。 (写真は電亭におかれているベンチ・・クリックすると大きくなります)

トータルデザイン、低床バリアフリー化、ICカード化、制振軌道化、新電亭の設置、高頻度の運転

その他、このシステムの特徴や効果、今後の方向としては次のようなことでした。
富山ライトレールの車両は、立山の新雪をモチーフとした、ピュアホワイトを基調として、7色のアクセントカラーを車両ごとに取り入れたもので、斬新で美しいスタイルオスるなど、「街づくりと新しい生活価値を創造する」「あたらしい富山港線を世界に向けて富山市民が誇れる路線に」というコンセプトをもとに、シンボルマーク、電亭などのデザインを総合的に行う、「トータルデザイン」を採用したもので、とてもおしゃれな感じがしました。
また、車両は低床車両で、ホームから段差がなく、車いすもそのまま進むことができる完全バリアフリーの構造で、旧鉄道区間の駅ホームもその構造に合わせて改装しました。
いわゆる「定期券」は、「パスカ」というICカード化され、タッチパネルに触れるだけでいいというもの。このカードを使うと運賃は2割引き(全区間運賃は200円。カードでは160円)となっていました。
路面電車区間(道路との併用区間)に新たに設置した軌道は「レールとコンクリート路盤を樹脂で固めるなど、新しい技術を取りれ騒音や振動を大幅に軽減したもので、乗ってみても静かで快適な乗り心地でした。
問題は、利用者の利便性ですが、「600メートルに1か所」を基準に、路面区間だけでなく、従来の鉄道区間にも新しい電亭を作って、従来の9駅から13電亭に増やしたほか、従来30分間隔だった運行も、15分間隔(ラッシュ時は10分、早朝・深夜は30分)として高頻度運行とし、大幅な増便を行ったということです。
こうした結果、利用者は、平日では 以前は1日平均2266人だったものが、4859人に、土日で、1045人だったものが4800人に大幅に増えたとのことです。土日の利用者の7割が50~60代の方となっているとのことでした。高齢者(65才以上)の方は運賃が半額(100円、パスカでは80円)となっています。
これによって、朝の通勤時の、市内中心部への自動車の通行量が減少し、11%が自動車から転換した」ということでした。
現在の、富山ライトレールは、富山市の中心部から北の部分ですが、今後、南の部分にまで拡大し、公共交通網を東西南北に拡大する構想があるとのことでした。

 

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