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2009年11月17日 (火)

会派視察②~今治市の「地産地消・食育と学校給食」

P1000879  11月12日は、愛媛県今治市の「地産地消と食育の推進」事業について行政視察しました。
 今治市は、2005年1月に11町村と合併した人口18万の都市。全国の6割の生産を誇る、「タオル生産日本一」で有名ですが、地産地消、食育の推進でも全国の先進地の一つです。

歴史ある今治市の「地産地消」~「都市宣言」から「食と農のまちづくり条例」へ

 今治市では、1983年に学校給食調理場の自校方式化、学校給食への有機農産物の導入・地元農産物の優先使用が始まり、1988年には「食糧の安全性と安定供給体制を確立する都市宣言」が行われ、新設合併後の2005年12月、旧宣言を引き継ぐ形で「食料の安全性と安定供給体制を確立する都市宣言」を行いました。
 宣言では、「市民に安定して安全な食料を供給するため、農林水産業を市の基幹産業に位置付け、地域の食料自給率の向上を図る」「農林水産業の振興のための生産と経営に関する技術を再構築し必要以上の農薬や化学肥料・・・の使用を抑える。」「有機質による土づくりを基本とした生産技術の普及」「市民の健康を守る地産地消と食育の推進」などを謳っています。
 2006年9月には、この「宣言」を実行するための条例、「今治市食と農のまちづくり条例」が制定されました。

 理念とともに政策の指針と基本計画づくり・・・遺伝子組み換え作物に厳しい規制 
 条例では、地産地消の推進、食の活用による産業の発展、地域や家庭における食育の推進、農地等の生態系に配慮した持続的発展 などの基本理念とともに、市が進める基本的な政策の指針として、「地産地消推進計画」「食育推進基本計画」「有機農業推進基本計画」の策定と実践を行うとともに、遺伝子組み換え作物の安全確保と交雑の防止のための厳しい規制(罰則付き)が設けられていました。
 食料自給率を高めるための地域農業の振興計画まで含めると、5つの柱が一本の条例にまとめられてそれぞれの施策が有機的に結びついて連携され、全庁的な対応を可能にする条例になっています。

 安全な食料を生産しようとする人すべてが担い手 今治市では、国が基準を定めている「認定農業者」はもちろん、安全な食べ物を生産するために耕そうとする人をすべて「担い手」として位置付け、施策や助成の対象としているとのことでした。

 学校給食・食育も徹底・・・地元食材優先、有機農産物の供給も 今治市の学校給食は、まさに「宣言」や条例で示された、地産池消や食育、などの理念の実践を追求するものとなっていました。以前は一か所の大型給食センターで24校21,000食が作られていましたが、1983年から順次自校調理場方式に切り替え、現在では24調理場で15,300食が作られているとのことです。
 食材は地元産(今治産)を優先し、遺伝子組み換え食材は使用しないことを徹底しているとのことでした。
 また、1983年にある小学校で、地元の有機農家が自分たちの子供や孫にと、有機農産物の導入が始まり、順次他の小学校に拡大し、現在は合計で約1600食、市全体の10.6%となっているとのことでした。

米は今治産特別栽培米100%。今治産の小麦のパン。大豆の豆腐活用 食材には、今治産の特別栽培米を活用し、10日に一回の精米でつきたてのご飯を供給。そのための精米費用については市が補助を出し、新しい小麦の開発でパン、大豆で豆腐を作り給食に供給するとともに新しいブランドとなっているということでした。(差額は市が補助)

学校給食の「食育」効果は歴然、食育用教材の開発も 市では地産地消の学校給食の「食育」効果について、市内在住の26歳の市民を対象にアンケート調査を行って検証しました。(26歳を対象にしたのは、地産地消給食が充実してきた1985年当時小学校3年生だった世代)
 P1000848 結果は、「有機、無農薬栽培」「産地や生産者が確認できるか」「食品添加物に注意しているか」・・など、「食材を選ぶ時に注意していること」について、「有機農産物を使った学校給食を食べたグループ」「それ以外の今治市の給食を食べたグループ」「今治市外の給食を食べたグループ」に分類すると明らかに、結城給食を食べたグループ、今治市の給食を食べたグループにおいて優位になっていることが数字にも表れているとのことでした。P1000800
 また、2004年2月に、総合学習の時間を活用し食育を教科として学校の授業として実施するため、長崎大学の先生の協力を得て小学校5年生向けのカリキュラム骨子を策定し、食育モデル授業を実践。モデル授業を実施し、その結果を踏まえて小学校5年生向けの食育教科書、教諭向けの学習指導要領、教員研修用のDVD、必要な教材を作成して全校に配布。教科書の内容はとてもわかりやすく、食育の大切さがよくわかる内容でした。そして、学校給食で工夫し、子供たちにも好評の「地産地消レシピ」を本にし、家庭に普及するということも行っていました。
 学校給食の「食育」を起点に、市全体に「食育」「地産地消」を推進する先進的な取り組みでとても参考になりました。 
  

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