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2010年8月22日 (日)

多喜二と啄木、そして本郷新・・・・札幌、小樽を訪ねて ①

 夏休みをもらい、小樽への旅に出かけてきました。
 小樽市は、市議会の視察で2度お邪魔しています。その時の印象がとても強かったこと、小林多喜二の町であり、石川啄木ゆかりの町でもあり、ぜひもう一度ゆっくりたずねたいと思っていました。

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 小樽への途中、札幌で本郷新記念 札幌彫刻美術館にたちより、驚きました。あの「わだつみ像」が迎えてくれたのです。
 

札幌についたのは18日正午過ぎ。せっかくの札幌だからどこかを見てから・・・という思いがあって訪問したのが、本郷新記念 札幌彫刻美術館でした。

 美術館の本館前に立っている「わだつみ像」をみて、「ああ、そうだったか。『わだつみ像』は本郷新の作品だったのだ」と思うというくらい、本郷新がどのような作家であったかということについて、ほとんど予備知識がないままの訪問でした。

 わだつみの像だけではありませんでした。今月初めに会派視察の釧路で見た啄木像、小樽にある多喜二文学碑に関する新しい発見もあり、そこで見たものは、私に多くの深い思いを抱かせるものでした。


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わだつみの像・・・無念の死を遂げた若者の本来の姿

 わだつみ像は、1948年、戦没学生の手記を集めた「きけ わだつみのこえ」のモチーフに44歳の本郷新が制作した像です。予定していた東大への建立が断られ、行き場を失った像を1953年に立命館大学が受け入れたということです。(美術館の説明文)
 この美術館の前に立っているわだつみ像も、北大構内に設置するために鋳造されたものの、北大から断られ、この場に立っているということです。
 この像について「輝かしいばかりの肉体を持った青年 わだつみ像は、学徒出陣で無念の死をとげた若者の本来のあるべき姿を表現している」と解説がされています。そして、本郷新氏が当時東大新聞に寄せた文書には、本郷新の思想の一端が表現されていると思いました。

 「私は、この像をつくるのに、平和への祈りをこめた。反戦平和の象徴としてこの像をみてもらえばよい」「一口に言って抵抗の精神 それに過去の日本において人間性が抑圧されていたことに対する憎しみ、怒りの気持ちもこもっている。また別にいえば、自分が人間以外のものに押し流された個人の弱さに対する反省と同時に新しい社会的自覚への意思の胎動というような様々なものを像にまとめました」(東大新聞 1950年10月8日)

 わだつみの像への、本郷新の思いに触れて、新しい・深い感動を覚えました。

函館の坐像 釧路の立像・・・二つの啄木像に深い思い 

 美術館の本館の隣にある「記念館」は、1977年から1980年2月に病没するまで本郷新のアトリエだったということです。
 この記念館の一階には、数々の作品の原型となった石膏像がありました。その中に、啄木の立像があったのです。2メートルを超える大きな像。一見して「どこかで見たことがある」と思ったのですが、8月5日、釧路でみた啄木像
港文館前・・・写真)の石膏像だったのです。
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 本郷新の啄木像はほかに、1958年に制作した、函館市大森浜の啄木像(坐像)があります。
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本郷新記念札幌美術館のホームページには、「函館の啄木を坐像にした本郷は、肩をいからし、腕を組み憮然とした表情をしている立像をつくりたいと1964(昭和39)年頃書いています。それには、『私の中の啄木像は、こういう像(立像)をつくらないと、おしまいにならないのである』と結んでいます。本郷のもうひとつの夢は、1972(昭和47)年啄木ゆかりの釧路で実現しました」(美術館HP 「学芸員の解説と写真で見る本郷新の作品」のなかから)とあります。
 函館の啄木像については「22歳の啄木には、絣の着物に袴、素足に下駄履き、手に詩集を持たせ、低い石に腰をおろさせ物思いに耽ったたたずまいをしています。本郷の全ての思いが、この姿に凝縮しています」(同)とあります。「物思いにふけった坐像の啄木」(函館)と「肩をいからし、腕を組み憮然とした表情をしている立像」(釧路)。

 この二つの形で表現された本郷新の啄木像。啄木に対する深い思いがうかがわれました。  

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