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2016年10月19日 (水)

視察報告② 福岡県の子ども支援オフィス

 会派視察の二日目は、福岡県が開設した「子ども支援オフィス」について視察しました。
 最初に福岡県庁で、福祉労働部保護・援護課 生活困窮者自立支援係 の竹下冨安さんから事業内容をお聞きし、その後、福岡市の隣町である粕谷町に開設した粕谷事務所で主任相談支援員の 青木康二さんから実際の相談の方からの内容・実績などをお聞きしました。
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「福岡県子どもの貧困対策推進計画」の支援事業

 子ども支援オフィス(以下 オフィス)は、平成28年3月に福岡県が策定した「福岡県子どもの貧困対策推進計画」(以下 推進計画)に基づき、平成28年6月1日県内の4か所にオープンしました。
 推進計画には、子どもの貧困対策として合計101事業が掲載されており、うち平成28年度からの新規事業が15事業、拡充事業が7事業、残りは従来からの事業ということです。
 子ども支援オフィス事業は、その中の新規事業の一つですが、それらの県が行っている支援事業や市町村、民間が独自に行っている事業を、様々な課題を抱えている支援対象者につなぐことを目的として設置された相談窓口です。
 
生活困窮者自立支援法の自立支援相談事業に併設・・併設に意味がある

 オフィスは、単独で設置されたのではなく、福岡県が既に設置(グリーンコープ福岡に委託)している4か所の生活困窮者自立支援事務所に併設して設置されました。
 生活困窮者自立支援事務所は、「自立相談支援」に加えて「家計相談支援」を行っていましたが、今回、その事業に加えて「子ども支援」が加わった形となりました。
 事務所の一つである「粕谷事務所」では、平成25年12月にモデル事業として相談事務所を開設し、27年度から自立相談支援事務所と家計相談事務所を併設して、県からの委託事業としてグリーンコープ生協が受託して今日に至り、今年6月から、オフィス事業を追加して受託しました。相談員は、「困りごと相談」5人、「家計相談」2人、に新たに「子ども支援」2人が追加されたということです。

▼丸ごとの支援
 粕谷事務所の青木氏は、「併設したところに意味がある。単体では機能しなかった」と語っておられました。つまり、子どもの貧困は、子どものいる世帯の貧困・親の貧困に本質があり、それに対する丸ごとの支援が必要であり、家庭に丸ごとアプローチすることが必要、ということです。
 相談の入り口も、例えば保育園から「子どもの着ているものが毎日同じ。洗濯もされていない」「朝ごはんを食べてこない」というような場合、事務所が連携し、母親に対して家計相談、子どもは「オフィス」へと連携して相談にあたることができる。
 県庁でお聞きした、この間の相談事例でも、障がいを持つ子ども2人を抱えた母親からの相談で、障がいを持った子どもの「放課後デイサービス」利用、児童扶養手当の受給支援に加え、母親が抱えていた借金の解決のため家計相談から弁護士事務所につないで債務整理の支援をした、ということでした。

▼訪問・同行支援
 また、粕谷事務所では相談事業のうち、面談での相談は37.2%で、残りの約63%が訪問(出かけて行っって相談に乗る)と同行(役所に一緒に申請、債務整理で弁護士事務所に付き添う等)による対応を行っているとのこと。複数態勢で出かけて支援することができることも、併設のメリットであり、「待ちの姿勢ではなく出向いて行く」相談スタイルを貫くことができます。
 

粕谷事務所・・年間255人の相談者、解決まで伴走

 粕谷事務所の平成26年度の年間相談件数は255人の相談者に対して電話相談・連絡は1,602件、他機関との電話による照会・協議は 696件に及び、「相談者との面談や他機関との協議・相談を重ねながら解決するまで伴走する」ことをコンセプトに相談事業に取り組んでいるということです。
 相談の紹介もとのトップは町役場で生活保護窓口・それ以外含めて40%と最も多く「親せき・知人」11%、社会福祉協議会 6.3%と続きます。
 また、相談者のうち「正社員」はわずか9.4%。年収240万円以下が55.7%、本人に何らかの障がい(疑い)のあるケースが約35%、相談者の家族に障がいのあるケースが約20%あり、医療は受けていても障がい者福祉や年金制度を知らない、知らせれていない相談者が多いとのことです。
 困りごとから見えてくることとしては、「複数の困りごとを抱えている」「収入・生活費の不足が半数以上」「生活困窮は心の困窮につながっている」「税金の滞納は早期発見のポイント」「食べるものがないという相談者が12・5%」・・・などです。
 ここには、今日の日本社会に共通する「生活困窮者」の実態があり、私たちが受け付けている生活相談にも共通するものであり、この種の相談支援事業の留意すべき点が示されていると思いました。

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