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2016年11月14日 (月)

「五日市憲法」起草者、千葉卓三郎の故郷を訪ねて

  11月12日(土)、平和憲法・9条を守る都南の会が、「五日市憲法」の起草者、千葉卓三郎のふるさと、宮城県栗原市志波姫を訪ねました。
 志波姫支所の「千葉卓三郎顕彰碑」の前で、地元の元小学校教師で歴史研究家である、鈴木徳明氏から解説をいただきました。
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 「五日市憲法草案」の正式名称は「日本帝国憲法」。自由民権運動の中、全国各地で作られた50近くに及ぶ民間憲法草案の一つです。1881年(明治14年)に起草されました。 世に発表されずに眠ったままにいたこの草案が、1968年に東京都西多摩郡五日市町(現あきる野市)で、東京経済大学の色川大吉教授と学生たちによって発見されたことから「五日市憲法」と呼ばれているということです。
 明治初期(1881年・明治14年)に、まとめられたというこの憲法草案。204条からなるこの憲法草案には、今日の日本国憲法に通じる「「基本的人権」「教育の自由の保障」「法の下の平等」「地方自治」などが高らかに謳われています。

 この憲法草案の起草者が、仙台藩士の子として現在の栗原市志波姫で生まれた千葉卓三郎です。五日市の地で学校の教員をしながら自由民権運動に参加していた千葉卓三郎が、参加していた「五日市学芸懇談会」で地域の青年たちと、60数回の議論を経てまとめあげたということです。

 千葉卓三郎の生誕地である栗原市志波姫支所には、その五日市憲法とその起草者である千葉卓三郎を顕彰する記念碑があります。

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記念碑は、志波姫のほか、この草案が作成され・発見された、五日市(あきる野市)、卓三郎の墓がある仙台市の資福寺にほぼ同じ時期に建立されているとのことです。記念碑には3カ所とも、五日市憲法草案なかから6つの条文が抜粋されて刻まれています。
(写真をクリックすると大きくなります)
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その条文の内容を含めて詳しく解説いただき、その先駆的内容改めて感動を覚えました。

※6つの条文
・・・
 45条 
日本国民ハ各自の自由ヲ達ス可シ 他ヨリ妨害ス可ラス且国法之ヲ保護ス可シ (基本的人権の享有 侵すことのできない権利を規定)
 
48条 凡ソ日本国民ハ日本全国ニ於テ同一ノ法典ヲ準用シ同一ノ保護ヲ受ク可シ地方及門閥若シクハ一人一族ニ与フルノ特権アルコトナシ (法の下の平等を規定)
 
76条 子弟ノ教育ニ於テ其学科及教授ハ自由ナルモノトス然レドモ子弟小学ノ教育ハ父兄タル者ノ免ル可ラサル責任トス(教育の自由 子弟へ教育を受けさせる義務を規定)
 
77条 府県令ハ特別国法ヲ以テ其綱領ヲ制定セラル可シ府県ノ自治ハ各地ノ風俗習慣例ニ因ルモノナルカ故ニ必ラス之ニ干渉妨害ス可ラス其権域ハ国会ト雖モ之ヲ侵ス可ラサルモノトス (地方自治の規定)
 
86条 民撰議院ハ行政官ヨリ出セル起議ヲ討論シ又国帝ノ起議ヲ改竄スルノ権ヲ有ス (議会の役割 天皇の発議でも変えてよいとする、国民主権の立場)
 
194条 国事犯ノ為ニ死刑ヲ宣告ス可カラス又其罪ノ事実ハ陪審官之ヲ定ム可シ  (国事犯=思想や信条を罪とする政治犯を死刑にしてはならない 

 安倍晋三首相を先頭とした改憲派が最大の論拠にしているのが、「押しつけ憲法」論ですが、 押し付けどころか、日本国憲法の基本的人権の規定などの源流は、明治期の自由民権運動の中にこそあったのです。千葉卓三郎の五日市憲法草案は世に知られてはいませんでしたが、同時期に民権運動で作られていた民間草案を研究していた鈴木安蔵らの「憲法研究会」がまとめた「憲法草案要綱」がGHQの草案の下地になっていたことが明らかになっています。明治期の人々が描いた理想が、今の日本国憲法の中に生きているのです。
 押し付け憲法論に対しては、「第9条」の提案が幣原喜重郎首相によるものであったことも最近明らかになりました。

 安倍首相を先頭にした改憲の策動を許さない運動をさらに大きく!との思いを深くしました。

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