盛岡南地区「いのちの山河」観る会結成のつどい 開く
11月4日午後、都南公民館第一研修室において盛岡南地区「いのちの山河」を観る会の結成の集いが開かれ、元沢内村健康管理課主幹の照井富太さんが講演しました。
照井さんは、今年で84歳。故深澤晟雄村長とともに、沢内村の生命尊重行政の第一線で働いた方のお1人で、今回深澤晟雄村長の半生を描いた劇映画「いのちの山河」上映運動の成功を願って快く講演を引き受けて下さいました。
照井氏は、故深澤村長のことについて、「命に格差があってはならない」との言葉に象徴されるような、いわゆる「生命行政」ということにとどまらない様々な面を紹介。
教育長時代に推奨した、なめこ栽培の普及では、当時村の予算が2000千万円という時代に、1800万円の所得を上げたこと、除雪のためのブルドーザで夏場に開田をし、米生産が昭和32年当時で7,090俵だったものが53年には7万5千俵と10倍化したことなどを紹介しました。このことの逸話として、民謡歌手の松田華宵氏が「東北の民謡をたづねて」という企画で沢内村を訪問した時「沢内3千石昔のことよ、今じゃ3万石まだ取れる」とうたったことを紹介しました。
照井さんは、深澤晟雄村長が親戚にあたり、役場で少しの間手伝おうという気持ちだったが「人が考えもつかないことを次々に打ち出し、命を守ることと併せて所得を上げ、人々の幸せのために働く深澤さんとためなら命をかけてもいい」と思うようになったと語りました。
そして、国の法律に背いて国保の老人医療費無料化を行った沢内村が、老人医療費が県平均の半分で済むようになったことや、農業振興などの実績によって、自治大臣表彰を受けたことを紹介。深澤晟雄が「信念とともに深い理論的確信のもとに国にたてつくことができた」と述べ、後期高齢者医療制度の廃止問題など、新しい政権にも「しっかりしろ」とケツをたたきたい。と話しました。
また、河北新報社の「東北の100年史」の中で、写真入りで紹介された16人の中に深澤晟雄氏が入っていること、東京12チャンネルのテレビ番組「ここにひとあり」で紹介されたこと、「沢内を知らずして保健を語るな」ということで国内外から研修に訪れるようになったことなども紹介しました。
照井さんは、参加者から改めて映画「いのちの山河」の感想を聞かれて「それを聞かれると困る。涙ポロポロだ」と声を詰まらせ、「ぜひ多くの人に観てもらいたい」と結びました。
「観る会」の結成総会では、代表に長澤壽一氏(JA岩手県5連会長)、副代表に遠藤寿美子氏(盛岡医療生協副理事長)、事務局を選出し、来年1月23日にキャラホールで開催する上映会(2回上映)を多くの市民に鑑賞していただくため、取り組むことを確認しました。
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